遺伝ミニ知識
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グッピーを系統維持したり、品種改良するには遺伝の知識が必要になります。
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とはいっても、グッピーの遺伝はまだ分かっていない部分も多く、
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何故?ということが多いので、全てをここで説明するわけにも行きませんし、
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私も分からない事だらけですので、基本的なことについてのみ触れたいと思います。
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遺伝学的に言うと表現の仕方が間違っていることがあるかもしれませんが、
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人間の子供が親に似るのは、親の持っているDNAを受け継いでいるからです。
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最近では、ニュースなどで凶悪犯罪などの犯人や被害者の特定に『DNA鑑定』を・・・と
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良く耳にするようになりました。学校ではメンデルの法則を習いましたね。
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人間がまだ微生物だった頃から、遺伝子は長い年月を経て変化して、今の人間の形を作ってきました。
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変化する環境や外敵から自分自身を守る為に、自分のコピーを少しずつ変化させてきたのです。
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生物に寿命があるのは、より強い遺伝子(自分のコピー)を持った生命体へ進化させる為に必要だから、
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『死』さえも遺伝子自身がプログラムしたものであるといわれています。
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最近では、文明の力によって進化する必要が無くなった人類は、
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しかし、食物連鎖の頂点に君臨するものは、地球の歴史上では必ず絶滅しています。
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グッピーの日本名は、一部の愛称で呼ばれている固体を除いて、その品種が持っている、
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或いは表現している遺伝子の名前で呼ばれているのが普通です。
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詳しい人なら、その固体自体を見無くても、名前を正確に教えてもらえば、どんな魚か想像が出来ます。
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例えば、RRE Aドイツイエロータキシードリボンという品種は、
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RRE A → 体色・・・ノーマル体色はノーマル〜とは言いません。
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ゴールデン、タイガー、アルビノ(ルチノー)、ブルー、ブラウなど
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ドイツイエロータキシード → 性染色体の表現・・・性染色体については次項で説明します。
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正確には、ドイツイエローとタキシードは別の遺伝子ですが、
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モザイク、グラス、コブラ、ジャパンブルー、プラチナ、メタル、
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レッドテール、レース、タキシード、オールドファッション、コーラル
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ドイツイエロータキシードはホワイトテールとタキシードです。
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リボン → 鰭などの形状・・・・リボンや、スワロー、スーパーセルフィン、ソードテール、
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わざわざ最後にデルタテールとつけることはまれです。
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という具合に、品種の呼び方はある程度ルールに基づいて決められています。
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必ずそうでなくてはいけないわけでは有りませんが、あまり変な呼び方はしない方が賢明ですし。
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勝手な名前を付けて有りもしない品種を作ってはいけません。
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最近某オークションを見ていて良く見かけるのは、RRE Aトパーズ、RRE Aスーパーホワイトなどですが、
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トパーズはRRE Aジャパンブルー(アクアマリン)ネオンタキシードの愛称ですから、
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トパーズといえば、RRE Aなのは、当たり前なので、頭にRRE Aは付けないのが普通です。
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スーパーホワイトもそうです。スーパーホワイトといった時点で、RRE Aはつけません。
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ひどいなーと思ったのは、アルビノコーラルレッドテール(モスクワフルレッド)として販売している人がいました。
困ったものです。コーラルはボディの上側を赤く染めるので、腹部は色がのりませんが
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モスクワフルレッドは腹部まで赤くなり、発色の過程もまるで違います。
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分かっている人が見ればアホか!と思いますが、これからグッピーを始めようとしている人は
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分からないですから、こういう事がまかり通っていると、この業界に悪影響なことは、明白です。
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手軽に入手できるようになったのは、とても良いことですが、弊害も多いようです。
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例え安くても、雑種や目的の品種と違うのでは、グッピーを本格的に始める意味がありません。
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ただ綺麗ならそれで良いというなら、構いませんが、本格的にグッピーを始めてみようと言うのなら、
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購入する側もある程度知識をつけてから購入するのが、自分が損をしない1番の方法です。
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このサイトだけではなく、検索すればグッピーのサイトはいっぱいあります。
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専門書を購入するのも良いですし、基本的なことは覚えてから購入するようにしましょう。
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調べてみても分からない事があれば、サイトの管理者や、ショップの方に聞くのも良いです。
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