グッピーの品種と特徴


このページではほんの一部ですが、写真を交えながらグッピーの品種や、
遺伝子による表現を紹介しています。  
遺伝の仕方などは遺伝ミニ知識で紹介していますので、ここでは簡単な説明にしています。
常染色体による表現
体色
ノーマル体色
この雌はノーマル体色でこれがグッピーの基本の体色です。
  


ゴールデン
所謂ヒメダカの色で、メラニン色素が抑えられて明るい色になります。
目は黒い。それ程多くの品種では扱われていない。
 


RRE A (リアル・レッドアイアルビノ)
ゴールデンよりももっと白っぽい。こちらはメラニンを作り出せない為、
目までも血の色が透けて赤く見える。
 


アルビノ(ルチノー)
色合いはRRE Aとゴールデンの中間的な色で、普通に見ると目の色は
黒く見えるが見る角度によって、赤く見えたり、光ったりする。
 


ブラウ
こちらはブルーグラスやネオンタキシードなどブルー体色の個体を得るときに
副産物的にできる固体で、通常固体の雄の柄に関係なく尾びれは濃紺1色に染められてしまう。
これはメラニンで構成される部分だけしか発色しない為で、
この固体をRRE Aにしたものが、スーパーホワイトとして売られているが、
本来のスーパーホワイトはこれをゴールデンにして、更にRRE Aにした個体のことです。
ただ、見た目に違いはありません。



ブルー
レッドとブラウの中間色と言う事になりますが、
実際に体色だけではレッドとブルーの差はほとんどありません。
ブルーグラスやトパーズなど人気の品種が多い体色です。

                                      
上記の常染色体上の遺伝子を2つや3つ同時に表現する固体もいます。  
RRE Aゴールデン=クリーム(2重劣性)やゴールデンブラウ=ヴァイス(2重劣性)
RRE Aゴールデンブラウ=スーパーホワイト(3重劣性)など、

この他には常染色体の遺伝子として、タイガー、ドュンケル、
フラメンコダンサー、エンドラーズ、               
マゼンタ、ピングー、ソリッドなどが知られています。    
ピングーやソリッドは事項で紹介します           
                                      


尾鰭の形状  
私のところでは写真が揃わないので、どうぞ使ってくださいという方は
写真を提供していただけると嬉しいです。  

 
デルタテール   ファンテール
現在はデルタテールとファンテールはほぼ同一視されてしまっています。
デルタテールは英語名ではトライアングルといわれるように、尾びれは三角形でなければいけません。
尾びれの上下端は角と呼べる状態で、上下角を結ぶ先端の辺は直線です。
ファンテールは丸みを帯びた扇(ファン)のような広がりのある尾びれです。
最近ではあまりきっちりしたデルタより、ゴージャスなファンテールの方が人気があるようです。


ダブルソード            トップソード   
   
ボトムソード           ライアーテール     ラウンドテール   
   
上記の5つの他にスピアテール、ピンテール、などがあり、これらの尾びれの形を持つ個体を総称して
ワイルドフォームと言ったりします。デルタより活発で、ボディの発色がすばらしい固体が多いです。
どちらかと言うと玄人好みのグッピーで、私が唯一持っていたダブルソードもソード(剣)と言えるほど
尖っていませんし、ボディも地味です。
日本国内ではあまり流通していないのが現状で、ウイーンエメラルド
古くから日本でも人気のあるダブルソードですが、本物のウイーンエメラルドと呼べる固体は
なかなか見当たりません。                   
この他には、ベールテールや、フラッグテール、スペードテールなどがありますが、
人気がなく見かけることはありません。                                     
                                     

ロングフィン                             
 
リボン
ロングフィンの代表的なのがこのリボンです。
リボンの雄は交尾器官であるゴノポジウムも伸長してしまうため、
交尾ができないので、販売するときはリボンの雄、リボンの雌と同じ系統のノーマルフィンの雄を付けて、
トリオ(3尾)での販売をするのが普通です。


 
スーパーセルフィン
スーパーセルフィンもロングフィンの一種で、主に背びれの伸長が特徴の固体です。
リボンやスワローのように、ゴノポジウムはそれ程伸長しませんので、
交尾ができるロングフィンということになります。
ただし、スーパーセルフィンはFaと言う遺伝子で現しますが
交尾ができるためFaシングル、Faダブルと遺伝子構成が違う個体がいて、
一部Faダブルの固体の雄は、ゴノポジウムが変形して伸長することがあり、
交尾出来なさそうな個体が出ることがあります。
グラスのようにFaではなくても、鰭が大きくなる固体でFaと見分けるには、
背びれの形状が平行四辺形に近く、雌も背びれがが大きくなります。      


 
スワロー
ロングフィンで一番難易度が高く、流通量も少ないです。
スワローが高価なのは、遺伝ミニ知識のスワローの項目を見ていただければわかると思います。
スワローとリボンの違いは見た目では、スワローはほとんどの固体の尾びれは不揃いに伸長します。
中には全体伸長型のスワローもいますが、それでも尾びれはリボンより遥かに大きくなります。     
その尾びれの形状から、尾ぐされにかかりやすく、維持も大変です。
筒井氏がRRE Aのスワローなんてオタクがやることだ見たいなことを言っていました。
ただ維持するだけなら可能でも、RRE Aのスワローで、立派な固体を維持するのは、大変です。


その他

ピングー
ピングーは常染色体上の劣性遺伝で、
しかもタキシード遺伝子を持っている個体だけに表現される遺伝子です。
尾筒後半を鮮やかなピンクから(1枚目)2枚目の黄色に近い色まで様々な表現をします。


 
ソリッド
常染色体劣性遺伝のソリッドはボディ全体をメタリックな金色或いは銀色に染める。
唇も発色する、体型が細く成りやすい。
もともと、Y染色体のプラチナが常染色体に乗り換えたものだと言うことです。
写真はプラチナエルドラド、Yにプラチナ、常染色体ssの固体です。


このほかに常染色体では新しい遺伝子として、ボディの色ではフラメンコダンサー、マゼンタ
ひれの形状ではメラーなどが出ています。

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